2024年 9月の星空を撮る





昼は真夏の猛暑、夜は秋空

日中に浮かんでいた雲は夕方近くになってどこかへと消えて、日が沈むと快晴となった
空気の透明度が高くて、今年初めて秋の夜空を実感できる夜がやってきた

近隣施設の街灯が光害となって、星空観望を妨げる。しかし一昨日の夜と違って湿度が低く、靄がかかったような霞は感じられない。ああ、秋の夜だ。下の写真と比べてみると光害の有無が一目でわかる
もっとも明日の夜も晴れ予報だが、今夜と違って湿度が高いらしい。今年は彼岸を過ぎても夏を引きずるのかもしれない

夏から秋の天の川を横位置でとらえた。右端が夏の大三角。天の川の下にわし座のアルタイル。それにぴったりと寄りそうように、いるか座。天の川の上にはこと座のベガ。天の川の中に、はくちょう座のデネブ。デネブのすぐ下には北アメリカ星雲が赤く輝く
天の川の左端がカシオペヤ座。カシオペヤの「W」の上には北極星が北を示している

やがて秋の夜長の季節がやってくる。涼みがてら秋の星空を見上げてみてほしい。ただし夜は寒いので風邪にはご注意


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20mm、ISO1600、f2、30秒、マニュアルWB、サイトロン スターエンハンサー、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはoff、赤道儀で恒星追尾撮影、揖斐谷
SONY α7M4 + FE 20mm F1.8 G

2024年9月06日21時00分






いよいよ9月。秋とは名ばかりの相変わらずの猛暑が続いている
さすがに日が沈むと気温は下がるが、今度は湿った空気に覆われる。湿度が高いのだ
長期予報によるとどうやら秋の訪れは遅いらしい
高い湿度による靄が漂い、それがまた街明かりを反射する。街灯の上方光束が靄を照らし、光は盛大に降り注ぐ。澄んだ秋の星空はいったいどこに

天頂近くに夏の大三角。この写野ではわし座の1等星アルタイルは右端に位置するので、その形状が歪んでいる。はくちょう座の1等星デネブ近くには赤い北アメリカ星雲が見える
天の川に沿って地平へと下るとカシオペヤ座が秋の訪れを告げている。その右にはアンドロメダ座大銀河M31、さらに下にはペルセウス座の二重星団hχも姿を現した

新月期が終わるまであと少し

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20mm、ISO1600、f2、30秒、マニュアルWB、サイトロン スターエンハンサー、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはoff、赤道儀で恒星追尾撮影、揖斐谷
SONY α7M4 + FE 20mm F1.8 G

2024年9月04日20時42分